kisasage072007-06-27

 夏目漱石を読んでいると、私というものが遠くからやってきて、楽しげに夏目漱石と“自分の気持ちを表すことの恐ろしさ”について、“他人への恐怖、誰にも理解されないこと”について意気投合している気分になる。
 とか言いながら、“他人”である私と夏目漱石は“楽しそうに”自身が“理解されないこと”について述べ合う。つまらないパラドックス
 『こころ』よりも『彼岸過迄』の方が現実味があって、より鬼気迫っている感じがするのは私だけか。