ゼミ論

 内容何にしようかな、と思いつつ、やっぱり奈良仏教かな、と思っております。鎮護国家、仏教を取り入れる。それも、天皇、という政治的権威や宗教的権威を抱いている国が、ですよ。聖武天皇の仏教帰依は、どこまでいくのかな。埋葬方法とかも仏教式になったりするし…。神道(これは現在から見て、天皇の宗教的権威の部分をそう位置づけた場合のターム)と、仏教が相容れるのか。宗教的権威を政治的権威の仮象と捉えるにしても、仏教というものが天皇によって帰依されるのが、やっぱりおかしい。それを考えると、明治初年の神仏分離令天皇制を貫徹させるためには、正当性がある(だからと言って仏教を軽視するのは違う)。よく考えてみれば、天台宗の、というよりも延暦寺の仏教普及と共に神道も促進させたという説があるというのも面白い話だ。
 困りました。