二冊

.須賀敦子ユルスナールの靴』
観察者としての須賀敦子がエッセイを綴る。マルグリット・ユルスナールはゲートルード・スタインと同じような性的嗜好の持ち主で、ゲートルードがピカソや芸術家たちのパトロンとして名を馳せていた時代に20代そこそこの女性だった人だ。フランス人で文学的センスは早熟、不遇の時代も迎えつつ、女性初フランスのアカデミー・フランセーズの会員にも選ばれた。ユルスナールの著作を足で辿りながら、須賀敦子は自分の子供時代やイタリア時代を思い出し、ユルスナールに鮮やかな色付けを行っていく。
.畠中恵『おまけのこ』
面白かったー。若旦那病弱すぎ!鳴家は可愛すぎ!