餃子ぱーてぃ

昨日は、友達がどうやら長崎で実習を受けて10週間くらい地元を離れると電話をかけて来て、一瞬目の前が真っ暗になって、意識を取り戻して、冗談みたいに長崎ってちゃんぽんの国だぜ?とか出島じゃん?とか外つ国色が濃いところで、バテレンも多いし、何より、遠いよここから会えないよと一気にまくし立てたら笑われた。普通の笑いじゃなかった、大爆笑。うん、ちゃんぽん余り好きじゃないとか、出島は南蛮往来(九州銘菓?さかえ屋さんの洋菓子)だねとか、どうしよう異国情緒〜とか、バテレンって何?とか、遠いけれど会いに来てと言われて、まるで恋人みたいだね、好きだよアイシテルと何故か電話口で言い合ってしまった。方言なおしーよ、って言ったら、これが私だといわれた。ごもっとも。
その悲しみと苦しみを誰かに吐露しなければ寂しくてやって行けなさそうになって、友達んちに「さみしーい」と泣きに行ったらうんざりした顔で取り敢えず飲めよと紙コップでエビスのビールとプレミアムモルツ。部屋中に漂う餃子の香りと焼きたての餃子、白米、お酒に癒されて、つかの間の感情を忘れた。
「どうせ来年はあんたの方が離れていくんだから、こっちの気持ちも分かるやろ」
…こんなに寂しいもの、なんだ。少し苦味の強い餃子のタネがぽろぽろ心に落ちてった。