内定式に出る時に、社会人になるための心構えみたいなことをグループワークで考えるらしくて、もう、なんていうんだろう、そういうのって意味があるのかな、と思いつつ、父親に電話してインタビューしたんだけれど、まぁこれが、大収穫。なんの実がなったのかというと、父のこと、うちの家族のこと、そして父の離婚のこと、今まで死ぬまでずっと、家族の七不思議として誰にも伝えられずに当人たちの心の中で埋葬されて行く筈だった幾らかの真実に繋がる事実、という実だった。大体理由がつかめた様な気がした。+本当に厳しい時代を生き抜いてきたのだということも。頭が下がる思いで、本当に、父は。父は今までどれほど家族、特に私たち子どもへ仕事と言うことを通して精一杯やってきてくれたのかと、思って言葉に詰まってしまって。体力に自信がある父でさえ、死にそうになるくらいの残業を繰り返し、それで今まで持ってこれたのは、その体力と我慢強さなのではないかと思って、しまった。
と、こんなんじゃ、内定式のグループワークではなんの実りにもならないので、色々その意図を引き出して父らしい(この、らしい、も曲者で。深く話してみると、表面だけしか見えていなかったのではないかと思われるが)寡黙で余りものを言わない人物に仕立て上げることにする。あー。そういう時に、労働を考える、一体、労働ってなんなんだろう、と思う法学部生、の、私。
夏やすみ最後の休日は実家に帰ることにした。