無明

 読んでいて胸が苦しくなってくる。どういう感情なんだろう、光明丸・心源の感情と言うのは? 2回目真継伸彦『無明』読んでいます。なんだか…、1回目には感じなかった淡々とした吐露にけれどその奥の傷がありありと透けて見えてしまって酷く動揺してしまう。昨日寝ぼけながら読んだ『無明』だが、はっきりと今読んでいると心源の鮫・蓮見への隠し切れない憧憬?思慕?一切の好意的な感情が溢れている、と思う。そういう拙い言葉で表せるような感情じゃないかもしれないけれど、切なかったりする。…切ない、と思うのは『鮫』の結末がさらりと『無明』の冒頭に描かれているからだろうか。うーん…手放せない。