3日目 金沢観光 金沢→輪島


 金沢は兼六園はどーでもいいや、と思いその近くの通りにある、石川県立歴史博物館、金沢21世紀美術館、石川近代文学館を巡り、特に金沢21世紀美術館では『我が文明|グレイソン・ペリー展』があっており、衝撃的でした。カタログ欲しかったんですが、売り切れ。あーあ。“英国男の地図”をもっと詳しく見たかったのに。
 兼六園から様々な博物館・美術館を巡り、そのまま歩いて金沢駅まで行く途中、長家武家屋敷に辺り打ち水してある石畳を歩きながら、知覧の武家屋敷とはまた違った趣で興味深いと思いました。知覧の武家屋敷は南国らしい様相で、完全に文化圏が違う、と思いました。
 電車の友は、須賀敦子。金沢から輪島へ行く時特急バスを用いました。バスは酔うので、海ばかり見てたら、…有名な三好達治の『海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある』という言葉を思い出して、けれど海は誰も抱いてないし、母は何も抱いていない、と思い、何で海と母なんだろうと思いました。言葉が後にできた、ということはもともと母と海の相関性を考えたからなんでしょうけれど。ああ、羊水…かなぁ。羊水…かもね。母の胎内に居た時と同じ感覚?けれど、それを覚えているかなぁ大人になっても。
 私は日本海というものを初めて見た…と思いますが(もしかしたら出雲大社に行った時に見たかもしれないけれど)、何か夏の日本海は凄く、穏やか、ですね。これから3日ほど海を見続けることになるのですが、好きだなと思いました。
 夜は輪島の宿をとって、輪島大祭を遠目に見ました。キリコを担ぐ人々が太鼓の練習をしたりして、老いも若きも集まって食べ物飲み物を一緒にとってて、こうやって生涯を通して関わっていくものなんだ、と思いました。そして絆が強い。多分だけれど、そんなに大きい町じゃないからかもしれないけれど、地域の人との交流がなされている。祭りってやっぱりそういう機能があるよね。