ユルスナールの靴』を読んでいる。
ひどく言葉の拙さを思う。感情を伝える時どうして言葉をうまく並べられないんだろう。皮肉を交えたり単純で複雑な言葉しか選択できなかったりして、私は多くの美しい言葉を抽出できる文章家の真似さえ出来ない。
中勘助須賀敦子も大好きで彼等の文章を読んで自分の文章の欠陥を省る。ああどうやったらあんなにきれいな言葉遣いができるんだろうな。言葉遣いで言えば武田百合子だって川端康成だってすきだよ。まぁ、いいなぁという話。
で、今更だけど金原瑞人に娘さんがいて、しかも予想だにしない方向の作家さんだということを知らなかった(金原ひとみ、ね。『蛇とピアス』しか読んだことないけど)。だいたい、金原瑞人って名前が悪いよ目茶苦茶文学青年っぽい名前だし、もっといえば年齢を重ねることのできない名前だもの、瑞人ってフレッシュマンっぽい響きがある。まだまだ青年で壮年だなんていう年齢じゃないと思ってたんだよ。