読了

.武田百合子『遊覧日記』ちくま
東京に行って、あまった時間でしたことは上野不忍池に行ってぐるっと歩いたことだった。百合子さんの見たものを見たかった。そこにあるのは…午睡のおだやかな雰囲気と、失望と虚脱と羽虫の多さ。雑居さが東京、みたいだった。しまったなぁ夏に行けばよかったのかなぁ、それとも、10年くらい前にこちらに来ていればまだ面白かった?答えは出ずに、博物館に行って蘭亭序と本2冊購入。東京での収穫はこれにつきた。
.クリストファー・プリースト『奇術師』
ルパートの仕掛けにまんまと乗せられてしまったけれど、それがつまびらかにされて行くのが面白かった!飽きることなく最後まで読んでしまった。エンジャとボーデンの確執は秀逸。
さて次はフォークナーとミラン・クンデラです。