過去のお(ry

続き。
会って話して超イライラして、お前別れて五年経ってその変化の無さ、根本部分の変わりなさってどーよと詰って、無返答で諦めて、一時間経たずに席を立った。結局おごって貰ったけど自尊心が、おごって貰うなとうるさかった。そこだけは相手のためにおごらせてしんぜよう、と偉そうに構えて、レジに立ったよ私は。手切金みたいなもん。終始笑顔で、相手の頭の愚鈍さに、自分のやってることの意味さえ分からない相手に、行動の理由を求めてきちんと返って来なくて何を言っても無駄だと更に笑顔になった。きちんと馬鹿にしてやりたい相手だったのに(優しくそこまで叩きのめしてやりたかった)、まさかのコミュニケーション不成立。愚図!と罵ってやりたかったけれど、言えたのは『変わってないね、全然。相変わらず弱い』という言葉だけ。愚図で愚鈍な彼は『君は凄いね、正しい』という評価だけ残して世界中の孤独と寂寥を一身に背負って大声で笑ってしまった。それじゃあ意味が無いんですよ。あんたは私の言ってること一つも理解してなくて、それを字面で追ってるだけなんですよと言う指摘も出来なかった。そう、私は結局彼を怒れなかったんです。あんなに息巻いてたのにね。
複雑な事情のもと、私と彼、そしてそんな彼のことが好きな彼女のこの滑稽な劇は私一人憤慨して幕を下ろしたのだった。人が誰かを好きになって、誰かと付き合いたいと思う時、仲介役(美しく、冷徹に、客観的に言えば)の人間は彼等の意志によって正当性を持つような関係にどうして関わる必要があるのだろうか。仲介役が許可せねばならない付き合いとは一体何なんだろうか。それを詰りたかったのに、結局答えは引き出せず。間抜けな道化は存在意義を失って、余りの悲しみに『誰も私のことを考えていない』と漏らしてしまったのでした。
馬鹿みたいな時間でその後、相棒(水谷豊的な人)に『ぼーっとしすぎ』と注意を受けてしまった。悲しみが突き抜けて行ったんだ。
結局、あいつも、彼女も、私を傷付けたと思ってないんだろうなぁ。…彼女には傷付けられてもいいけどね。だって心を許しているから。(大丈夫、本当はこれも異常だって分かってる)だから彼が『よく怒らないね』と言ったけれど怒って居ないわけじゃない、そのように見える時は怒りが突き抜ける場合と、完全に許容してしまう場合があって、彼女は後者というだけ。傷付けられても怒りを全て許容する。私は彼女が好きだ。