絵本とエンデ
ミヒャエル・エンデの名作中の名作『はてしない物語』を昨日の夜からまるで子どものように、胸を高鳴らせて読んでいて。一つ一つのフレーズにはっと気付かせてくれたり、子供のときそうだったかも、と思いながら、父子関係について、バスチアンとともに悩んだりしながら、私の幼少時代を思い出している。
というのも、ミヒャエル・エンデも原因の一つだけれど、IMSのB2Fでやっている催し物「そこにある毎日 九州ぐらしvol.6」*1で長崎書店さんの紹介していらっしゃる絵本、これを読んで、かなり昔のことを思い出してしまったのであります。筒井頼子さん(著)と林明子さん(絵)がタッグを組んだシリーズ?になるのかな〜『いもうとのにゅういん』、あさえちゃんがおねえさんになるお話なんだけれど、読んでて、泣くかと思ったくらい…凄く、懐かしくて、一体どこでこの絵を見たんだろう、と思って、Amazonで検索してみたら『とん ことり』の人だ!わぁわぁ〜〜!!!と興奮してしまったのです。うちには結構絵本がありまして、母方の親族にとって見れば私が初孫で、かなり教育熱心というか?溺愛?されたみたいで、その折に絵本を買い与えてくれていまして、小学生の頃は、絵本か星座の本か位に読んでいたようなんですね〜(私の中で本好きーの人生が始まったと思うのは野梨原花南に出会った小学高学年の時だと思っているのであまり意識はない)。で、『よあけ』は引越す時にうちに持ってきた覚えがあったし、『ぐりとぐら』『いないいないばあ』『ことばあそびうた』『ふたりはともだち』『もりのなか』『14ひきのおつきみ(14ひきのシリーズ)』等などは母の家に引き取られて行って、今では所在不明(友達にあげたらしい)、でも、『とん ことり』はどこに行ったんだろうと今でも行方不明なんだけれど(母も知らないそうな)、内容が“引越し”に関わることなので、きっと引越す前に読んだ筈なんだよね…。あまりにも覚えている。引越しして心細かった、かなえは、私のこれから起こる“引越し”という名の事象のあとのことを象徴していて、きっと、最初は不安で不安で仕方なくて、夜は泣いていて、怖くて、でも、かなえみたいに引越し、転校したあとで素敵なことが待っている、きっと、と心を落ち着けたはずだ、それを意識的にやっていなかったとしても、無意識のうちに刷り込んでいたはずだ、と思ったのです。だって引越しの後、私はスムーズに(多分ね。無理をしたかもしれないけれど)やっていけて、何故か最初の学期から学級委員長をやってしまったわけですから(笑)。
多分、私は、来春就職すると同時に、この福岡の地を離れ、知らない、暮らしたことのない土地に行くことになるのだと思う。その前に、『とん ことり』をもう一度手に入れて、かなえみたいに素敵なことが待っている、と自分を奮い立たせたいと思いました。だって、今でも、不安なんだもの〜。
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因みに、他に絵本ではコレが好きでした。
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