今日の心の凪の原因はなんだろうと思った。
読んでいる途中。フォークナー『八月の光』。
彼等はまるで現代の人々がそのままタイムスリップして過去に飛んだ人みたいに、周囲のことを気にしないし、気にされていない。無意識がすべてに等しく分配されているみたいだ。
彼の本は、いつも根底に静かな大河があって、その大河は圧倒的な流水量を誇る、しかし普段は物悲しさのみ漂うというものだ。私はそれに平伏し感嘆し飲み込まれ激流となったとき溺れるのだ。それが快感なのだ。