島原

今回の島原は昨日の日記でも言ったとおり、友達を訪ねることが主たる目的だったので、島原と言う地の観光のことなんて全く考えておらず、デジカメなんて代物を持っていくわけ無く…携帯のカメラで代用。のため、いつも以上に画像が乱れております。イマイチ使い方がわからないという残念な私なので、仕方ない…。
日程は8/30〜9/2.と、言いつつ、30日の夜に着いたのでその日は何も出来ず。散歩は翌日に繰越でした。
島原の中心地に近いところに友達が住んでいたので、歩いて島原城周辺を巡ることができた。晴れ、たまにちょっと雨(コンビニで5分くらいつぶしたらやむくらいのね)。
まずは島原城の西側、武家屋敷から。

家と家の間に道があって、その道の真ん中を水路が通っているという不思議な空間。水は綺麗。島原は湧水が豊富で、多分雲仙などの雄大な山々のおかげ。阿蘇の麓が湧水だらけということと一緒。多分韓国人かな、彼らはその水路の水で足を浸してcool!とか叫んでた。涼を求めなければならないほど、暑くて近くの甘味どころで名物かんざらし、という甘いものを頂く。あれ、白玉を黒蜜を薄めたものに浸して冷やしたもの、みたいな。

甘いものを欲していたのでいやー、黒蜜も飲みやすくて旨うございました。なんで、かんざらし、が名物になったんだろう。こういうのをいつも読むようにするんだけれど、忘れてた。
  
島原城!なかは涼しい〜。5階で島原周辺が展望できるんだけれど、風が凄くきもちいぃぃ〜。この後、白土湖まで歩いて、猛島神社で手を濯いで帰宅。
夜は花火、を友達とした。

次の日、というか、帰る日。島原城周辺を巡った昨日だったけれど、この日は、島原港周辺から南に下って道の駅まで歩くことに。往復7kmくらい。歩いて。

秩父が浦公園からみた海。島原外港駅から歩いて20分くらい?海沿いを歩けば、川に面した河口で、川へ向かって海の水が押し寄せて、逆流しているという現象に出会った。こういった現象を見るとき、いつも思い出すのは荻原規子『白鳥異伝』だ。小倶那がこんな風になる川を見て解説している。いつも旅ではそういったことを、そういう何気ないシーンを思い出す。

島原鉄道島原外港駅の今は使われない歩道。

もう使わない路線。島原鉄道島原外港以南の路線を廃止してしまったので、秩父が浦駅などはなくなってしまった…。路線を歩いてみたいと思ったけれど、スタンドバイミーよろしく、ね、でも、待合の時間を鉄道旅行している一人旅の旅人さんと談笑してしまって、面白い時間のつぶし方をした。

島原へは行きも帰りもフェリーで。

これが島原半島。30日に島原半島をフェリーから見たとき、私はどこかでこの光景を見たと思った。フォークナーだ。フォークナーの短編で島に海から近づいていく描写があるのだけれど、その景色や島の閉鎖性、生命の頑強さなどを繊細に力強く描いていて、その時に思い描いた島の姿と一致してしまって、あの、南北戦争色濃い風景と、島原の乱の姿が重なるようだった。